金槌で叩くことで、職人の魂とぬくもりを吹き込む。高岡発の伝統工芸品を未来に繋ぐべく、益々の活躍が期待される。
TOP > 作り手と出会うTOP >高岡銅器|syouryu: 島谷 好徳さん
高岡の伝統を守り、新たな風を生み出す
高岡市で100年続く、明治42年創業の老舗に生まれた島谷氏に当然世襲の話はあった。「全く継ぎたくなかったですね。(笑)力仕事で大変そうだし、地味な仕事のイメージがあったのと、親に引かれたレールに乗りたくなかったんですよ」としみじみと語る島谷氏。
全く関連のない国際政治を学んでいたという東京の大学時代を経て、卒業後も1年間様々なアルバイト生活をしていた。いろんな職場で、自分には何が適正な仕事かを考えていたという。最終的には23歳で高岡に戻ることを決断する。 |
||
![]() |
||
|
いざ、四代目として家業を継ぐにあたってはゼロからのスタートだった。
そもそも「おりん」の作り手は国内でも10人に満たないらしい。そのうち3人のりん職人を有するシマタニ昇龍工房は、大変貴重な存在。金槌で叩くことで板を絞り、丸みを整え、音を調律することで完成するという匠の技は、まさに寡黙な職人技が生み出す芸術。 |
|
![]() |
||
島谷氏は、伝統産業青年会主催のギフトショーへ毎年出店していた。会の理念は「常に新しいものの発掘」のため、常に新しい商品開発が必要だった。参加当初は、「おりん」の工房ということもあり、真鍮を使ったコースターなどを出店していたが、食器の材料としては使えないなど用途が限られるという。 |
||
![]() |
||
今や、様々なメディアで取り上げられる人気の商品となった「すずがみ」だが、きっかけはあるネットショップへの出品だった。それをみたテレビ東京の関係者から「ワールドビジネスサテライト」への出演依頼が来たことで一躍ときのひととなる。 |
||
![]() |
||
独特なブランドsyouryuのロゴの意味は「かならず叩いたものを商品として世の中に送り出したい」という島谷氏の想いから、商売道具の金槌をモチーフにした。
すずがみは自由に形を変えられるという商品。「食卓に1枚あることで、家族の会話が弾んだり、子どもが曲げて遊んだりといろんな楽しみ方をしてもらたいですね。」と願う島谷氏。 |
作り手一覧
このサイトはグローバルサインにより認証されています。SSL対応ページからの情報送信は暗号化により保護されます。 |
Copyright (C) 2011-2021 Nipponism.jp, All rights reserved.