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山中漆器 漆工房大島/大島 太郎

芭蕉をはじめ多くの文人墨客たちに愛された名湯 山中温泉。

     

縦木取り、ろくろ挽き、これが山中漆器の真骨頂。

山中漆器は、安土桃山時代の頃に、山中温泉の上流約20kmの真砂という集落に、山林伐採の許可状を持った「木地師」たちが移住したことからはじまったといわれている。木地とは、文字どおり漆器の原形となる加工された木のことで、木材を加工して、器の形に仕上げていく職人を「木地師」と呼ぶ。
山中漆器は、江戸時代の中頃からは会津、京都、金沢から塗りや蒔絵の技術を取り入れて、木地とともに茶道具などの塗り物の産地として発展をしてきた。山中漆器の製作工程は完全分業制である。それゆえに各職人には、誇りと技術への自信がないと務まらない。一つ一つの技がいかに大切であるかを、職人たちが知っているからだ。
工程は大きく分けて6つ。木をおおよその形に挽く「材料荒挽」、ろくろを使った繊細な技で木地を削る(挽く)「仕上げろくろ」、木地に下地を作る「下地」、生漆を生地に摺り込む「拭塗」、精製した漆を塗る「塗り」、繊細で華麗な装飾をほどこす「蒔絵・箔加工」。これらの工程にはそれぞれに専門の職人がたずさわり、一つの商品を作り上げるために、まるで駅伝の襷をつなぐかのように最終工程まで質の高い技をつないでゆく。

 

漆工房大島 木地職人

     

漆工房大島 商品

 

山中漆器の魅力にあらためて気づき、SEから転身。

山中温泉で4代続く山中漆器の老舗「漆工房 大島(株式会社 大島東太郎商店)」は、もともと木地を扱う職人として1909年に創業した。現在は4代目 大島太郎氏が店の運営を行っている。
「小・中・高と地元 石川で過ごし、大学進学で東京へ行きました。理系の大学に進み、卒業後はIT会社にてプログラマー・SEとして6年程働きました。当時は継ぐことは考えていなかったですね」。そんな大島氏が家業を継ぐきっかけとなったのが、東京ドームでのイベントだった。「テーブルウェア(食器)フェスティバルというイベントが東京ドームであり、漆工房 大島も山中漆器を出品していました。関東にいる私は、休日に父親に呼ばれての手伝いで参加していたんです。そこであらためて、自分の実家の漆器を見て、漆器に魅かれていったのです」。この後、SEから転身して、百貨店問屋に勤めて流通の勉強をする。「百貨店のバイヤーとの繋がりを作ることもできました」。継ぐと決心してからの行動はスムーズに進んだ。

     

たまごかけごはん専用の漆器を創る。

大島氏は今、デザイナーとコラボレーションした漆器を企画して、職人とデザイナーとの橋渡し役として活躍している。「デザイナーの感性やアイデア、職人さんが持っている高い技術をうまく融合させて、日常でふだん使いできる、身近な漆器を創りたいんです」。実際にデザイナーとのコラボ商品として「たまごかけごはん専用の漆器」、「乳幼児のストロー補助具 motchu(モッチュ)」などがすでに登場している。「今後も今までの漆器の枠にとらわれない新しい漆器商品を提案したいですね」。

 

漆工房大島 御玉椀

     

漆工房大島 打ち合わせ風景

 

デザイナーと職人をつなぎ昇華させる。そこが腕の見せどころ。

シンプルで上質、高級で特別な器といったイメージがある漆器を、もっと日常で使える商品にしたい。大島氏のこの想いは、商品名にも表現されるほど強い。優れた木地加工の技と現代のニーズにマッチしたデザイナーのセンスを、間に立って調整する作業は、思ってる以上に大変だ。「職人さんのなかには、確かな技術を持ち、作るものに対してもこだわりを持っている方も多いですから、新しい提案に難色を示す方もいらっしゃいますよ。でも、そこが私の腕の見せ所ですから。漆器の未来のためにも、新しい価値を創らないといけない、と思っています」。日本一の技と称される山中漆器の「ろくろ挽き」と、デザイナーがイメージした新しい漆器のカタチ、このふたつの融合をどう昇華させるか。SE経験もある4代目の頭の中で、今後どんな“プログラミング”が組まれるのか、今から楽しみだ。

     
コットン楽椀/山中漆器

コットン(普段着)の器として使って欲しいとの想いで
名付けた、普段使いが楽しくなる山中漆器の
コットン楽椀|漆工房 大島

作り手紹介

大島 太郎

大島 太郎さん

1909年創業の老舗「漆工房 大島(株式会社 大島東太郎商店)」の4代目。大学卒業後にSEとして働き、その後、家業を継ぐ。ふだん使いの漆器を世に送りだしたいという想いから、一部の商品名には「コットン」という名称を用いている。これには、綿素材の衣服のように、漆器を気軽に使ってほしいという願いが込められている。石川県内のデザイナーとのコラボレーションで、ユニークな漆器も提案している。

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漆工房大島

職人インタビュー

石川県内のデザイナーとのコラボレーションで、ユニークな山中漆器も発信。気軽に使える漆器を提案しています。

  • 漆工房大島/味餐楽椀
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  • 商品カテゴリー:指定なし
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8件の商品がございます。
どんぶり子 | 幼児漆器3点セット
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どんぶり子 | 幼児漆器3点セット

10,800
ドングリモチーフの離乳食用器セットです。子供が握る事を想定して作った国産手造りスプーン付です。蓋(笠)の内側には筋がつけてあるので、食べ物を潰しやすくなっています。本体には殺菌効果があると言われている漆を、スプーンには口あたりが柔らかい天然樹脂を表面に加工されております。ユーモアと優しさ溢れる製品は、漆工房 大島ならではの山中漆器です。
数量:

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コットン楽椀/山中漆器

コットン楽椀/山中漆器

3,564~5,184
コットン(普段着)の器として使って欲しいとの想いで名付けた、普段使いが楽しくなる山中漆器のコットン楽椀。漆工房 大島オリジナルの細かく浅い筋「コットン筋」により、滑止めの効果があり、傷が目立ちにくくなっています。汁椀としても使えますが、ご飯椀として使用する際は、細かい筋のおかげでご飯の余分な水分が逃げてベタつきにくくなり、ふっくらと美味しく召し上がれます。色もご飯の映える飴色です。
サイズ(OSH):
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御玉椀 MS/山中漆器

御玉椀 MS/山中漆器

10,800
「たまごかけごはん」を楽しむために、デザイナー 高橋 誠二氏とのコラボレーションから生まれた「たまごかけごはん」専用のお椀、それが山中漆器の「御玉椀MS」です。蓋の上に玉子を乗せて、上の小鉢に玉子の中身を入れて、下のお椀にはご飯を。蓋の内側で卵を溶き、ご飯にかけてお召し上がりください。中蓋はご飯の湯気をうけるだけでなく、殻入れにもなっています。
数量:

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ひふみ椀/山中漆器

ひふみ椀/山中漆器

10,800
栃(とち)で作った軽くて堅牢、手触りがよく持ちやすい山中漆器の三つ組椀。一番大きい器に全てが収まるので収納にも便利です。お味噌汁と、炊きたてご飯、たっぷりとろろにお新香などに使える椀をイメージし、デザイナー 谷口昌子氏がデザインした、かたひじはらない、自分サイズのうつわです。フルーツやヨーグルトなどを入れて楽しむのもいいかもしれません。
色(OSH):
数量:

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御玉椀 LL/山中漆器

御玉椀 LL/山中漆器

16,200
「たまごかけごはん」を楽しむために、デザイナー 高橋 誠二氏とのコラボレーションから生まれた「たまごかけごはん」専用のお椀、それが山中漆器の「御玉椀LL」です。蓋の上に玉子を乗せて、上の小鉢に玉子の中身を入れて、下のお椀にはご飯を。蓋の内側で卵を溶き、ご飯にかけてお召し上がりください。中蓋はご飯の湯気をうけるだけでなく、殻入れにもなっています。
数量:

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味餐楽椀/山中漆器

味餐楽椀/山中漆器

10,800
デザイナー 稲垣 揚平氏とのコラボレーションから生まれた、塗り分けが美しい山中漆器のご飯椀。椀の内側のご飯が盛られる部分に糸目挽きをほどこすことで、ご飯の余分な蒸気が逃げ、米粒が椀にベタつきにくくなっています。持ちやすさも配慮された、研ぎ澄まされたかたちは、スタイリッシュでお洒落。仕上げは朱または黒塗りにし、底面と糸目挽き部分は拭き漆(漆を薄く塗る)仕上げです。
色(OSH):
数量:

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motchu(モッチュ)/山中漆器

motchu(モッチュ)/山中漆器

3,780
山中漆器の乳幼児用のストロー補助具。口にふくみやすい乳首型形状で、市販の子供用ストロー(3mm〜5mm)に対応。細いストローから徐々に太くしていく事でストローが上手に扱えるようになります。スポイトのように飲み物を子供の口に入れてあげたり、クスリを口移しする時、離乳食をまぜるマドラー、ストローの噛み癖防止グッズとしてなどご活用いただけます。漆にかぶれる心配はありません。
カラー(OSH):
数量:

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