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加賀友禅 加賀友禅GARA工房/森内 瑞恵

公家の京友禅、武家の加賀友禅。

公家の京友禅、武家の加賀友禅。

友禅模様を世に広めたのは、江戸時代に京都で扇絵師をしていた宮崎友禅斎だといわれている。友禅とは、糊で防染したきもの模様技法のことで、手描きで描かれる友禅は、その模様の輪郭をなす防染のための「糸目糊(いとめのり)」が特長とされ、美しさの生命線ともいわれる。この友禅を発展させたのが、京都と加賀(石川県)である。このふたつの友禅には、それぞれに色彩や文様に違いがあり、京都は公家文化の影響を受けた伝統的で様式的な京友禅、加賀は武家文化の影響を受けた写実的で絵画的な加賀友禅と評されている。どちらも着物を美しく彩るための染色だが、この写実的な加賀友禅の表現に、猫を描く作家が現れた。加賀友禅「GARA」工房の森内 瑞恵氏である。

     

猫が佇んでいるように見えるクッション。

加賀友禅の文様は一般に「花鳥風月」といわれ、花や風景などは、外が濃く、内側に向かい少しずつ薄くなっていく「外ぼかし」といわれる技法で描かれる。「加賀友禅で描く草花模様は、いずれも季節感のある花です。『桜』は日本を代表する花ですし、『牡丹』は中国では富貴の象徴とされる花なのでよく描かれます。草花で日本の景色を表現していてフォーマルな加賀友禅には欠かせないものなんです」と語る森内氏。そんな文様の中で動物が描かれるのは珍しく、たまに描かれても「鳥」くらいだったという。
「猫を描くようになったのは、実は偶然みたいなもので、最初は友人のお子さんのために、ちょっとしたぬいぐるみを作ったのがはじまりでした。それをきっかけに、クッションを作るようになったんです」。愛らしい猫が佇んでいるように見えるクッション。このクッションが森内さんの仕事に新しい風を吹かせる。

 

加賀友禅GARA工房 商品

線

     

加賀友禅GARA工房 加賀友禅

 

高校の社会見学で加賀友禅に出会う。

森内氏は、石川県かほく市の出身。両親は農業を営んでいた。この頃は加賀友禅とのつながりは特になく、小・中と通い、そして高校はデザイン科に進学。「漠然とですが、将来は、手仕事をしたいと思っていました。ものを作ることが好きだったんです」。そんな高校時代のあるとき、社会見学で地元の伝統工芸である九谷焼や加賀友禅を見学する機会があった。「九谷焼、加賀友禅の工房を巡ったんです。そのときに加賀友禅の美しさを初めて知り、とても感動しました。それからですね、加賀友禅を作りたいと思い始めたのは」。

高校を卒業すると森内氏は、さっそく友禅作家の「百貫俊夫(ひゃっかん としお)」氏に弟子入りする。「最初は先生の描いた図案を写し取る、トレースを1〜2年して、それ以降は彩色(さいしき)という、模様を塗る仕事をずっと続けました。中でも、加賀友禅は糊(のり)で決まる、といわれるくらい、模様の輪郭を描く「糸目糊」は大切な工程です」。森内氏は糸目糊に“もち米の糊”を使うという。「一般的には“ゴム糊”といわれるものが多いのですが、もち米の糊は、やわらかな線に仕上がるので、あたたかい味のある絵に仕上がります。あえてその微妙な加減を表現しています」。作家の人柄が「柄」にあらわれるのが加賀友禅なのだ。

線

     

加賀友禅の工程は、そのままに。

弟子入りから12年間の修業後、加賀友禅作家・水谷澄正氏に師事したのちに独立。加賀友禅「GARA」工房を立ち上げ現在に至る。
「着物に花を描くように、クッションに猫を描いています。そこには加賀友禅の彩色で学んだ技法が活きています」。今でも工程は加賀友禅の技法をしっかりと守りながらの作業となる。下絵は青花(紫露草の汁)を使って写し、絵画的に描く。外ぼかしの技法で季節の草花を描き、自然を描写する。加賀友禅の工程そのままに作業は進む。
「このクッションは加賀友禅と同じ滋賀 長浜の絹地(はまちりめん)を使っています。シルクならではの上質な肌ざわりと、草花と猫を描いたきれいな染めが特長です。今までは着物ばかりを扱ってきましたが、このクッションで加賀友禅の魅力をもっと幅広く伝えていきたいと思っています。ほかにも名刺入れ、スカーフなどを模索中です。次は加賀友禅でなにつくろうか?と楽しみながら作っています」。
女性的なイメージのある加賀友禅だが、今後は男性へ向けての製品も作っていきたいと話す森内氏。着物から小物へ。森内氏の手仕事は、加賀友禅の可能性を着実に広げている。

 

加賀友禅GARA工房 森内瑞恵

     

作り手紹介

森内 瑞恵

森内 瑞恵さん

1977年 加賀友禅作家・百貫俊夫氏に師事し、後に加賀友禅作家・水谷澄正氏に師事。1989年 独立して工房を設立し現在に至る。友人の子どもにぬいぐるみを作ったことをきっかけに、加賀友禅による猫のクッションを作り始める。留袖、振袖、訪問着などの着物をおもに手がけながら、現代の暮らしの中で使える加賀友禅をめざし、自由な発想で文様やアイテムを製作している。

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加賀友禅GARA工房

職人インタビュー

現代の暮らしの中で使える加賀友禅をめざし、文様に猫を描くなど自由な発想で、ファンシーなアイテムを製作しています。

  • 加賀友禅GARA工房/シルク猫クッション

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3件の商品がございます。
加賀友禅GARA工房 シルク猫クッション ぶた猫
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加賀友禅GARA工房 シルク猫クッション ぶた猫

23,760
落ち着いた大人の猫をイメージして、椿を白と黒を基調にシックに表現。お部屋をモダンに彩る「シルク猫クッション ぶた猫・黒椿/白椿」です。伝統の染め技法で猫を描いた、まるでペットのような可愛らしさが魅力。加賀友禅の工程そのままに作られており、生地も加賀友禅と同じ滋賀 長浜の絹地(はまちりめん)を使用。美しい色合いと上質な肌ざわりでリビングにもぴったり。ギフトにもおすすめです。
柄(gar_silkcat):
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加賀友禅GARA工房 シルク猫クッション ふつう猫

加賀友禅GARA工房 シルク猫クッション ふつう猫

21,600
おちゃめな猫をイメージして、毛並みのグレーに椿を白と黒を基調にモダンな猫仕上げた「シルク猫クッション ふつう猫・黒椿/白椿」です。伝統の染め技法で猫を描いた、まるでペットのような可愛らしさが魅力。加賀友禅の工程そのままに作られており、生地も加賀友禅と同じ滋賀 長浜の絹地(はまちりめん)を使用。美しい色合いと上質な肌ざわりで、リビングにもぴったり。ギフトにもおすすめです。
柄(gar_silkcat):
数量:

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加賀友禅GARA工房 シルク猫クッション 子猫

加賀友禅GARA工房 シルク猫クッション 子猫

10,260
毛糸だまで遊びつかれたやんちゃな子猫をイメージして、伝統の染め技法で描いた「シルク猫クッション 子猫・黒椿/白椿」です。まるでペットのような可愛らしさが魅力。加賀友禅の工程そのままに作られており、生地も加賀友禅と同じ滋賀 長浜の絹地(はまちりめん)を使用。美しい色合いと上質な肌ざわりで、リビングにもぴったり。ギフトにもおすすめです。
柄(gar_silkcat):
数量:

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